昭和15年東和ケミカル創業者の棚窪寛志はコバルトブルーの海とスカイブルーに囲まれた自然豊かな島、奄美群島 沖永良部島に生をうけました。

 18歳で上京、昭和43年義兄の営むプラスチック成型会社で当時木製で重かった衣装箱を軽い素材のプラスチックで出来ないかと思案。世界で初めてプラスチック製の引き出し式衣装ケースを誕生させ瞬く間に大ヒット。今ではどこの家庭にもあるロングセラー商品を生み出しました。

 その後も数多くのプラスチック製品が軽くて丈夫で衛生的と人々に受け入れられ、生活水準も急激に豊かになるのを目の当たりにするも、大量に出回る事による将来のプラスチックゴミ問題の発生もいち早く予見。製造に携わり、当時プラスチックが循環できることを知る数少ない者の責務として昭和57年にプラスチックをリサイクルする会社、東和レジンを立ち上げました。

 持ち前の技術力とアイデアを活かし、それまで廃棄されていたプラスチックを関係する皆様方の協力を頂きながら次々とマテリアルリサイクル。創業から40年以上に渡り循環型社会の実現にその人生の全てを捧げております。

 平成24年にはその志を継ぐ二代目、棚窪重博が廃棄プラスチックの多くを占める食品包材で難リサイクルの総本山とされるプラスチック複合フィルムのマテリアルリサイクルを成功させ特許も取得。今日も資源循環に社員一同と共に奔走しております。

 イルカもクジラも悠々と海遊する自然豊かな海と、サンゴ礁に囲まれたウミガメ産卵地の沖永良部島をルーツとする東和ケミカルは、青い海と青い空を守る事を天命とし、また私達の衛生的で豊かな生活を実現させたプラスチックの良さを知る者として、今後もリサイクルの技術を磨き循環型社会を実現するため努力して参ります。

常務取締役 棚窪 重博